しむかっぷ山菜市2日目
翌朝は、予報通りではあったがあいにくの雨。山菜市の準備は、雨の中。時折傘をささなきゃいけないくらい雨脚が強くなった。
山菜市は、道の駅の道路に面した部分にほぼ端から端まで並べて出店される。テントの設営したり、倉庫からテーブルを出したり、椅子を設置したり。それから各自のお店の準備に取りかかる。
われわれコーヒー班も準備に取りかかった。夕べのうちに作っておこうと思った水出しコーヒーを朝になって作ったり(昨夜は時間切れで調理場から閉め出されてしまった)、お湯はやかん一個じゃ足りないだろうと、調理場でお湯を沸かして保温ポットで運んできたり、直前になってバタバタと忙しい。おまけに雨。
電気を使わず炭でお湯を沸かすというコンセプトはいいのだが、お茶とコーヒーを提供するのにやかん一個とは、いくらなんでも見通し甘すぎだろう。しかも、コーヒーの淹れ方を知っているのがなんと私ひとりだった。(どゆこと!?)
まあ、いろいろありつつも、なんとか始めることができた。しかし、借りてきたドリッパーがいつも自分が使っているコーノの円錐形と違い、カリタの三つ穴だ。お湯が落ちるのが早くて、なかなか濃くならない。そんなわけで、なかなか調子がつかめなかった。お金をもらっている以上、ちゃんとしたものを提供したかったのだが、残念ながら何杯か薄いのを提供してしまったのが心残りだ。
もちろん自分が楽しむのも忘れない。お昼ご飯は、鹿肉のカレーライス。おいしい!
よもぎのパンケーキは、あんことクリームをたっぷり盛ってくれた。これに夕べ苦行のように切ったよもぎが入っていると思うと、なかなか感慨深いものがある。
ワイルド山菜天ぷら。山菜五種類をその場で揚げる!山菜市の目玉と言ってもいいだろう。
これは食べなかったが、前の日にも天ぷら食べたことだし、まあいいか。
これはやまべだったかな。こういう串刺しの魚は、子供の頃よくマンガとかで見てあこがれたものだ。一口食べさせてもらったが、絶品だった。
山菜市だから、もちろん山菜だって売っている。この青々としたウド!
謎のゆるキャラ。「しむかっぴ〜」とか言ってたな。そのまんまやんけ。どう見ても猫だが、占冠と猫の関係性がいまいちわからない。
会場でずっとアコーディオンを弾いてくれていたおじさん。いい雰囲気を醸し出してくれました。アコーディオンを弾き始めたのはわりと最近なんだとか。へえ〜って感じ。勇気の出る話をありがとうございます。
ずっと気になってた、ギョウジャニンニク入りジェノベーゼ。自分じゃ買わなかったけど、少し食べさせてもらった。おいしい〜!
コーヒー売り場はエゾロックのチャンミンさん(注:本名ではありません)も手伝ってくれたのだが、淹れたてのコーヒーの味に感動してくれた。「今まで飲んでたのはなんだったんだろう?」って、スーパーの袋詰めで売っているやつは、ありゃコーヒーじゃありません。本物の味を知ってくれたのは嬉しい。
ついでに、豆を挽くのに使っていたクラシカルなミルも気に入ってくれたらしい。カリタのダイヤミルというやつで、後から知った話では、今は受注生産のみだそうである。ちょっと時間はかかるけど、女性の力でも楽に挽けるすぐれものだ。ちなみに、雨竜の豆電球というリサイクルショップでこのダイヤミルが売っていたが、それは内緒にしておくことにする(全然内緒じゃないし)。
最後にコーヒーを飲みながら、「待つっていいですね」とひとこと。そうだね、たしかにそうだ。
他のお店は三時をを過ぎると、もうバタバタと片付けを始めた。われわれも四時には片付け、撤収の準備。近くの村民食堂で打ち上げがあるというので、少しだけ参加させていただくことにした。
打ち上げでも、山菜をはじめ、またしてもおいしいものが次々と。中でも、ミートパイというものを初めて食べたのだが、これがまたおいしかった!肉とパイの組み合わせなんて、自分の中ではかなり斬新。
最後に記念撮影。こういうみんなが幸せそうな写真を撮るのは本当に好き。自分の写真は嫌いっていうのも、ときには都合が良かったりする。
そして家路へ。
みなさん大変おつかれさまでした。