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本と写真と珈琲が好き

書きたいこと、写真に残したいもの。思いつくまま、気の向くままに。

ナマクラ菜園と手抜きガトーショコラ

物事が長続きしないのが、ずっと悩みの種だった。

新しいことを始めることは出来ても、それを続けるのはなかなか難しいことである。

文章しかり、料理しかり、英語の勉強しかり。

 

最近ふと気がついた。

続かないのは、複雑にやりすぎるせいだと。

手順は少なければ少ないほどいい。適当でいい。下手でもいい。

ただしひとつだけ約束。続けること。

 

というわけで、最近はもうなにもかも適当である。

今年二年目の豆畑もそのひとつ。

もともと父親が十年以上家の庭で家庭菜園をやっていて、その一角をほんの少しだけ借りている。幅一メートル、奥行き三メートルほどの、ほんの狭いスペースだ。

 

もともとたったそれだけの広さ。耕すというほど耕しすらしなかった。

土の表面だけを素手で握りつぶして細かくした。

不思議なもので、土を手でいじっていると、なんだかわくわくしてくる。子供のころの記憶なのか、人間の遺伝子にはにはもともとそういう記憶が刻まれているのか。

溝を作るのに小さいショベルを使ったが、等間隔に種を置いて手で土をかぶせた後は、一度水をやったきり。あとは雨が降るのに任せた。

 

それから二十日くらい。豆は立派に育っている。

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手前半分は普通の大豆。奥半分は黒豆の黒千石だ。

大豆は去年の年末に、モケラでのよなよなカフェで、もち子ちゃんからもらったもの。

黒千石は、三年前の上映会イベントで五粒だけもらったものを、去年畑でわずかに増やした。恵庭で「恵子ガーデン」を営む坂本一雄さんのものだ。

小さな粒しかならなかったので発芽するのか疑問だったが、どれもこれもちゃんと発芽してくれた。種の力ってすごい。

 

豆だからというのももちろんあるが、作物というのは自然が、土と太陽が作るものであって、人間が作るものじゃない。人間はただ手を貸すだけだ。そう実感した。

 

そして、最近ガトーショコラをよく作る。

これがまたよく続いている。

料理を続けるコツは、何よりまず人に食べてもらうこと。

そしてやはり、材料と手順は極限まで減らすことだ。

世にあふれるあまたの料理本は、その材料の多さと手順の複雑さで、ほとんど料理アレルギーを増やすことにしか貢献していないように思える。

 

そこで、最近クックパッドで話題になった、材料二つだけのガトーショコラ。

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チョコレートと卵しか使わなくても、これが十分に美味しい。

お金がかからない、手順も簡単、しかもおいしいと言ってもらえる。

 

その代わり、今回材料だけにはこだわってみた。

旭川の隣町比布、大熊養鶏場の「かっぱの健卵」。料理屋さんやお菓子屋さんにも評判の卵だ。

地元の美味しい食材で作るガトーショコラ。お味はいかがだっただろうか?

ちなみに今回、私は型にくっついたカスしか食べていない。

 

世の中は、放っておくと、何事も複雑化する方に進む。

しかし、やらなくて済むことは、本来やらない方がいいのである。

資源だって、使わなくて済むものなら、なるべく使わない方がいい。

シンプル、シンプル、シンプル。H・D・ソローだって、そう言っている。

 

大事なことはひとつだけ。続けることだ。

続けていれば、否が応でも上達する。

てなわけで、私は今日も、ナマクラ哲学を貫いてゆくのである。

 

今日は文章もいつになくナマクラに書いてみた。

大事なのは続けることだから。